”イメージ”は”事実”よりも優先される
呼吸の際に空気がどこに入っていくか知っていますか?
と聞くと99%の人は「肺です」と答えるでしょう。
しかし…
その肺はどの辺りにありますか?
と聞くと答えが分かれます。
肋骨の下の方を触って「この辺りかな?」
という人もいれば
鎖骨近辺を触って「この辺?」
という人もいます。
次に
「では大きく息を吸って肺に空気を入れてください」
と指示をすると、
肋骨の下らへんに肺があると思っている人は
肋骨の下部あたりが拡張するように呼吸をし、
鎖骨近辺に肺があると思っている人は
胸の上部だけが拡張していくような呼吸をします。
何が言いたいかというと…
実際の肺がどこにあるか
ということよりも「自分がどう思っているか」が優先されて
呼吸は行われていますよ、ということです。
これは肺に限ったことではありません。
「呼吸のたびに肋骨は動く」
と思っている人の呼吸では肋骨は動きますし、
「肋骨って固定されているものでしょ?」
と思っている人の肋骨はかなり動きが悪いです。
実際には肋骨は
呼吸時に適切に動く必要があります。
もちろん呼吸に限ったことでもなく、
「ここって動かないよね」と思っている関節は
本当に動きませんし、
動くことを知っている人の場合は
同じ関節でも普通に動きます。
”イメージ”は”事実”よりも優先される
ですので、できるだけこのサイトをご覧の皆さんには
正しい知識を身に付けて、正しいイメージを持って
呼吸改善に取り組んでいただきたいと考えております。