ボディーマップを修正する①
”イメージ”は”事実”よりも優先される
呼吸の際に空気がどこに入っていくか知っていますか?
と聞くと99%の人は「肺です」と答えるでしょう。
しかし…
その肺はどの辺りにありますか?
と聞くと答えが分かれます。
肋骨の下の方を触って「この辺りかな?」
という人もいれば
鎖骨近辺を触って「この辺?」
という人もいます。
次に
「では大きく息を吸って肺に空気を入れてください」
と指示をすると、
肋骨の下らへんに肺があると思っている人は
肋骨の下部あたりが拡張するように呼吸をし、
鎖骨近辺に肺があると思っている人は
胸の上部だけが拡張していくような呼吸をします。
何が言いたいかというと…
実際の肺がどこにあるか
ということよりも「自分がどう思っているか」が優先されて
呼吸は行われていますよ、ということです。
これは肺に限ったことではありません。
「呼吸のたびに肋骨は動く」
と思っている人の呼吸では肋骨は動きますし、
「肋骨って固定されているものでしょ?」
と思っている人の肋骨はかなり動きが悪いです。
実際には肋骨は
呼吸時に適切に動く必要があります。
もちろん呼吸に限ったことでもなく、
「ここって動かないよね」と思っている関節は
本当に動きませんし、
動くことを知っている人の場合は
同じ関節でも普通に動きます。
”イメージ”は”事実”よりも優先される
ですので、できるだけこのサイトをご覧の皆さんには
正しい知識を身に付けて、正しいイメージを持って
呼吸改善に取り組んでいただきたいと考えております。
2022-08-05 | Posted in 呼吸の基礎知識 | Comments Closed